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母のこと 16

前回は、内容がちょっと横にずれてしまいました。今回は14の続きです。

1時間ほど経ったでしょうか、係の方が呼びに来ました。

火葬が終わった母の遺骨と、いよいよ対面です。
病気のせいでしょうか、母の骨は本当に小さなものになっていました。

参列いただいた皆さんにもご協力いただいて、骨壷に遺骨を納めていきます。

お疲れさまでした。
苦しかったよね。
でも、もうゆっくり休めるよ。
15年間、がんばってくれてありがとう。
何も力になってあげられなくてごめんね。
あなたのことは、絶対に忘れないから、
できたら、どこかから僕らのことを見ていてください。

いろんな思いが次から次へ湧いてきて、もう、何が何やら。
悲しくて、さびしくてたまらなかったけれども、
ほっとしたと言うか、安心したら、また涙が出てきました。

今でも、このときのことを思い出すことがあります。
母とはもう会えないということにようやく納得できたんだと思います。

骨壷を抱え、斎場に戻るためにバスに乗り込みました。
壷を収めた箱を通じて、遺骨の温かさが伝わってきました。


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母のこと 15

いささか古い話ですが、内閣府が2月16日に発表したところによると、2008年10―12月期の国内総生産(GDP、季節調整値)の速報値が、実質で前期比3・3%減、年率換算で12・7%減となったとのことです。
マイナス幅は、第一次石油危機の影響を受けた1974年1―3月期(年率13・1%減)に次いで約35年ぶりの大きさだそうです。

第一次石油危機というと思い出すのは「トイレットペーパーが無くなる」とみんながスーパーに殺到して大騒ぎになったことです。若い方はご存じないでしょうね。石油危機とトイレットペーパーがどのように結びついたのが良く分かりませんでしたが、ちょっとそれまでの不景気とは様子が違うな、ということは、パニックになっている人々の様子を報じるニュースから、子どもの私にも感じられました。

1974年の1-3月期といえば、私は高校受験を控えていました。
トイレットペーパーだけでなく、暖房用の灯油なども高騰していたと思いますが、「あんたは何も心配しないで勉強してなさい」と母に言われたことを覚えています。

そのおかげかどうか、無事志望校に合格できました。今思い出すと、母は大した人だったなー、と思います。
進学した高校で経験したことや、出会った友人は、これまでの人生の中でとても大きな価値を持つものになっています。

現在の経済状況は、それ以来の無残な状況になっています。1974年に私が感じた社会的なパニックこそまだ起きてはいませんが、年越し派遣村などのニュースを見ていると、さすがに少し心配になってきます。

でも、私が思っていることがひとつあります。息子には、母が私に言ってくれたように、「君は何も心配しないで(してないでしょうが)元気で育ってちょうだい」と言ってあげようと思います。そして、息子が何の憂いも無く過ごせるように、精一杯がんばろうと思います。

息子と会話ができるようになったら、「君のおばあちゃんはすごい人だったよ」と話してあげようと思います。
早くそんな日が来るといいな。

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