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父が、母のもとに旅立って行きました。(1)

●今年の1月30日。父が、母が息を引き取ったのと同じ栃木県佐野市の病院で静かに亡くなりました。今年の10月には85歳になるはずでしたが、なんだか急に思い立って旅に出かけたような最後でした。四十九日も終わり、家族が亡くなることにまつわるさまざまな手続きもほぼ終わった今でも、息子として何が起こったのか良くつかみかねているうちに、そんなことはおかまいなく往ってしまったような気がしています。亡くなった人に何ですが、最後まで自分勝手、は言い過ぎか。マイペースな男だったなあ、と思います。
●母が亡くなって5年。父は、母の介護のために探した佐野にある高齢者・障がい者向けの集合住宅に一人で住んでいた訳ですが、年齢なりの高血圧やら下肢の神経痛などで医者にかかったような話は聞いていましたが、その他大きな病気や加齢による身体の不自由に因るケガなども無く、子供としては有り難いと思っていました。
●15年にわたり脳梗塞の症状に苦しんだ母の介護が全てだった生活から解放され(母には申し訳ないですが)、ストレスも無くなっていたんじゃないか。その分長生きをするんじゃないか、なんて勝手なことを考えていました。
●私の息子も、「パパのパパ」ということがようやくわかるようになったのか、父を尋ねる度に、どんどん懐いていっていました。

●父は夏が苦手でした。エアコンをつけても熱さが堪えるらしく、秋の彼岸頃に電話をすると、「今年も何とかやり過ごした、来年はどうなるかわからない」ということを口にしていましたが、とうとうその言葉が現実のものとなってしまいました。
●昨年の夏も「一日一日を乗り切るのが精一杯」などと言っていましたが、まあ医者にかかるようなことも無く過ごしていました。しかし、やはり年齢と夏の暑さは確実に父の体にダメージを与えていたのでした。
●いつもの年と違うことが起きたのは、12月の初めのことでした。突然電話をして来て、「入院して手術をすることになった。保証人や付き添いが要るので、誰か来てくれないか」と言うのです。
●「誰か」と言われたって、子供は私と妹の二人。私の奥さんは病気からの回復途中で、子供の面倒で精一杯。妹は未だ独身とは言え、仕事もあろうしおいそれとは、などと思っていたら、妹が「いいよ」と言う返事も軽やかに、父の病院に向かってくれました。聞けば何と失業中。勤めていたデパートの売り場が会社の都合で縮小。失業給付もすぐ出たので、割と気楽に「職探しでもするか」という気分でいたらしいのでした。この妹の状況に、その後数ヶ月本当に助けられることになるのでした。

(続く)

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