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父が、母のもとに旅立って行きました。(10)

●父の余命を知らされて以来、親族や知己に知らせるかどうか、ということも悩みました。「今のうちに顔が見たい」「お見舞いに行きたい」という人がいたらどうしよう、なんていらんことを考えるんですよ。見舞われる方もしんどいかもしれないし。しかし、叔父さん(父のすぐ下の弟に当たります)だけにはお知らせしておくことにしました。
●他に父の状態を知っていたのは奥さんのご両親ぐらい。話ができるようだったら一度お見舞いに行くから、と言ってくれていました。じゃあ次の週末にはみんなで見舞いに、と考えていました。
●妹は心配だったのか、1月30日から再び付き添うことにしていました。そして妹が病院に向かうはずだったその日の早朝、5時過ぎだったと思いますが私のケータイに着信があったようです。
●あったようだ、というのは、そうです。気がつかなかった。マナーモードにしていた上にベッドから離れたところに置いていたので、「ん?」と思って電話を取りに行ったときには切れていました。
●ほどなく、妹から電話が入りました。「今朝、様態が急変したって」。病院からの連絡は、私が電話に出ないので、妹の方に伝わったようでした。「わかった、すぐ行こう」。その時点では、まだ病状がさらに悪くなったという連絡で、我々もそう思っていました。
●着替え、車で妹をピックアップし、一路病院を目指しました。途中、病院から妹のケータイに連絡が入りました。「何時ごろ着きますか?だって」。
●一刻を争うような状況なのか…その時点で覚悟を決めました。病院に着いたのは10時半過ぎ。病室に入ると、父は寝ているように見えました。しかし、その表情には、全く生気がありません。
●我々が到着しているのに気づいた看護師の方が、主治医の先生を呼んできてくれました。「どうも」と言いながら病室に入った先生は、父のまぶたを開きライトの光を当てると、腕時計で時間を確認し、「10時50分、ご臨終です」と告げてくれました。
●昨晩から急激に状態が悪くなったようです。「できる限りのことをしたんですが、申し訳ありません」。いえいえ先生、ありがとうございました。おそらくこの日の朝には父の命の営みはおわりを迎えていたんだと思います。先生のおかげで、死亡診断書の上では、最後に間に合うことができました。
●「何も家族の付き添いが居ないときに死ぬこと無いじゃん」。妹がつぶやきました。「まあ、最後までそういう人だったな」と私。ともかくおつかれさまでした。ゆっくり休んでくれ、そんなことしか頭に浮かびませんでした。

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