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<コピーライターへの道21>

■件のプロダクションに移籍した当時は、広告制作が完全にデジタル化する前の「端境期」で、版下とDTPが入り混じっていました。
■もう「版下」というものを知っているデザイナーも少なくなったでしょうね。版下用紙という厚い紙に写植という文字を印画紙に焼き付けたものを切り張りし、印刷する紙面の形を作ったものです。これにトレーシングペーパーを重ねて、あるいはコピーを取って、色をつけたい部分に色鉛筆などで「色指定」を行い、印刷屋さんに入稿します。イラストや写真は「アタリ」という、配置したい大きさを指示したものを版下に貼り付け、写真などは別途印刷屋さんに入稿します。
■入稿する時点で、完成されたデザインのイメージがあるのはデザイナーの頭の中だけです。「色校正」デザイナーの意図したところが見える「形」になるんです。
■もちろん版下や色指定の段階で代理店やお客様のチェックは受けますが、本当のチェックは色校正が出た時点です。そこまできて修正を行うのは、作業の無駄もあるので極力避けたい。この気持ちは関係者すべてが持っていたと思います。
■しかし、昨今のデザイン制作の工程はすべてがデジタル化され、容易に修正したり、以前の作業段階に簡単に立ち戻ることができるようになり、修正の指示が入れやすくなりました。その分、修正指示が増えたように思います。「すぐ直るでしょ」という考えがデフォルトになったようです。
■修正のことを考えると便利にはなりましたが、その分制作スタッフの負担は増えました。またお客様は、制作の早い段階から具値的なデザインイメージを求めるようになってきました。もちろん、昔も、完成したデザインイメージを伝える手段として「カンプ」というものをつくり、代理店や関係会社、あるいは世間に向けて制作していました。
■カンプを作るにはアナログ作業が多く、職人的な世界があり、広告を依頼する企業や代理店の人材も、専門的な知識や経験を持つ人が多くいました。
■作業も分業で、各工程の合間には作業待ちの時間があり、その間に町に出てアイデアを仕込んだり、リフレッシュすることができました。そんな制作スタイルは、PCによるDTP技術の発展により、徐々に変わってくるのでありました。

(つづきますよ)

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