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日本人の外国語処理能力

「リスク、コンシェルジュ…わからん!」放送での外国語乱用で苦痛とNHK提訴というニュースがありました。提訴したのは岐阜県の71歳の男性。
■訴えによれば、「NHKでは報道、娯楽番組を問わず番組内で「リスク」「トラブル」などの外国語が多用されているだけでなく「BSコンシェルジュ」などと番組名にも用いられている」「公共性が強いNHKが日本語を軽視するような姿勢に強い疑問がある」とのこと。「NHKだけの問題ではないが、公共放送は特に影響力が強い。年配者にも分かるような放送をしてほしい」とのこと。
■コピーライターなんて仕事をしている身としては耳が痛い。インパクトがあってエッジの効いた言葉はないかな、なんていつも考えているし、新鮮で面白いと思えばたとえ日本語ですむことだってどんどん外国語にしてしまう。職業名がすでに外国語だし。
■エッセイの名人 故山本夏彦さんによれば、外国語を乱用して日本語をだめにしている代表はコピーライターだそうで、そのうちどこかから訴えられても仕方がないんじゃないかと思う。
■しかし、日本語なんてもともと中国の言葉(漢語)をどんどん取り入れて成立したようなもんだし、明治以来、外国の文明レベルに追いつくために知識を言葉ごと取り入れてきた。それが今でも続いているのではないかと思う。ただ、明治期には福沢諭吉さんを初めとした先哲が外国語を日本語(漢語ですが)に翻訳してくれていた(演説、議論などがそうらしいですね)のですが、だんだん情報量が増えて翻訳している暇がなく、外国語がそのまま放送に氾濫するようになってしまったのではないか。
■そう考えると、この状況も仕方がないんじゃないかと思うし、大多数の日本人はそんな外国語を平気で受け入れ、「外来語」として使っているわけですね。
■リスクやトラブルなどの言葉も、遠からずテレビやミシンのように日本語化するのではないでしょうか。そうやって変化していく言葉なんですよ、日本語って。まあ、公共放送機関がそれをどう考え、どう対応するのかは別の問題ですが。
■この提訴がどのような結末になるのか、楽しみではありますね。

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