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いよいよ葬儀当日です。(2)

●納棺士(と言っていいのかな)の方は、父の枕元に正座すると一礼し、これまたてきぱきと道具を準備し、父の化粧に取り掛かりました。父もこの年になって化粧筆で顔をこすられるとは思わなかったろうな、そんなことを考えながら作業を見ていたらいきなりお尋ねが。
●「お父様はどんな顔色でしたか?」。急に聞かれると困りますね、実際。「そうですねえ」などと言っていたら、「色白ですね、お見受けした限りでは」とのご宣託。確かに肉体労働で強い日差しに当てられて真っ黒、という人ではなかった。「よく色白ですねえ、とか言われてました」などとモゴモゴ言っているうちにも作業は進む。
●さすがに「色を失って」いた唇に若干の色が差されると、生前の面影を取り戻したような気がしました。本当にプロの技術は大したものです。
●化粧を終えると、ついに納棺です。母のときは当時の住まいでの納棺だったので家族だけでしたが、今回は早めに参集していただいていた親族の皆さんにも手伝ってもらいながらの納棺です。別れのときが近づいている、そんなことを実感する作業でした。
●納棺が終わると、棺は葬儀の行われる部屋に運ばれます。運んだのは私と葬祭ディレクターの女性の二人。かなり重かったのですが、ディレクターは表情一つ変えず軽々と運搬用の台車に載せていました。そんなプロの仕事にあっけにとられていた頃、私の勤務する会社の同僚の皆さんが三々五々集まってきてくれていました。

(相変わらず続く)

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