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告別式となりました。(2)

●火葬場の職員の方の先導で、父の遺体の入った棺が炉の前に運ばれます。導師のご住職の読経と、参列していただいた皆さんの合掌に送られ、棺は炉の中に入っていきました。淡々と時間が流れていく。火葬場に来るたびに、いつもそんなことを感じます。それほど経験があるわけではないですが。
●みんなで別室に移動し、簡単な食事を摂りながら終わるのを待ちます。久しぶりに会った従兄弟から、ご主人のお母さんの、ちょっとユニークと言うか、そんなありきたりな表現には収まりきらない行状についての話を聞き、まあ、こんなところでなんですが大笑いしました。本当にそんな人がいるのか、と思いましたが、「いるのよ、それが」とあっけらかんと言い放つ従兄弟(私の母の兄の娘さん)の姿の中に、かすかに母の面影を見たような気がします。おおらかで、ちょっと辛いことでも「笑い」を通じて消化してしまう。そんなメンタリティは、母方の血筋だと思います。私自身にも受け継がれているのでしょうか。
●時間が告げられ、炉の前へ。集骨が始まります。息子に父の骨を見せるのはどうかと思い、お義母さんと一緒に、別のところで待っていてもらうつもりでしたが、自分だけ引き離されるのがいやだったのか、「僕もやる」と言い出しました。
●仕方がないので、これから何をするのか、どんなものを見ることになるのか、何度も説明し、それでも参加したい、と言うので、一緒に集骨をしました。骨を見た瞬間、一瞬たじろいだように思いましたが、息子は私と一緒に小さな骨をつかみ、骨壷に入れました。
●息子が何を思ったか、どんなことを感じたか、良かったのか悪かったのか、今はわかりません。自分の祖父のことを思い出すひとつの材料になってくれればいいな、と思うばかりです。
●火葬場の職員の方によれば、父の骨はたいそう立派なものだそうです。「お父様の年齢で、これだけしっかりと骨の形が残っている方は珍しいです」。大病もなく、急に亡くなったからでしょうか、骨になってほめられるとは、父も予想していなかったと思います
●集骨が終わり、参列していただいた皆さんとも、その場でご挨拶し、お別れをしました。骨壷を抱えてわれわれ家族は一旦葬祭場に戻り、四十九日、納骨までの段取りを打ち合わせてから自宅に戻りました。
●お義父さんお義母さんには一泊してゆっくりして行ってもらいたかったのですが、「葬儀のあとは、すぐ帰るもんだ」とのことで、帰宅されました。遠くまで、ありがとうございました。
●怒涛のような一週間が終わりました。しかし、人が一人亡くなったことの後始末は、これがスタートでした。

(この項終わり)

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