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<コピーライターへの道29>

■前回書いたように、7ヶ月の間、不安定な身分のまま、怪しい会社にありがちなワンマン社長となぜそのような権限を持っているのかわからない取り巻きの皆さんに振り回され、「辛いよう、辞めたいよう」と毎晩泣きながら暮らしていたのですが、一つだけ良いことがありました。
■自社媒体の活用法とメリットを提案し、スペースを購入してくれたお客さまのために原稿を作成する上で欠かせないのが「制作進行」。飲食店や美容室、エステやマッサージ店が主なクライアントで、お店のサービスやそのときに実施しているキャンペーンなどを告知する誌面を、短時間で取材、撮影、構成、原稿作成、デザイン作成指示、クライアント確認、修正、入稿まで行うわけです。一部クライアントでは料金の提示、交渉までやっていたので、そういう面では経験が積めたし、力もついたのではないかと思います。
■それ以前は、お客様のところで打ち合わせをすることはあっても、取材、インタビューを行ってそれを原稿として形にすることはほとんどなかったので、この会社の経験で、取材の段取りや原稿作成の仕方など、ノウハウが身につき、なんでもずけずけと聞ける度胸がついたのは良かったと思います。
■その後移った今の会社で、最初メインの仕事になったのが(というかその仕事のために採用されたようなものですが)、さる重厚長大メーカーのお客様向け情報誌の制作。そのメーカーの製品をお使いいただいているお客さまのところに赴いてお話を伺うということが多かったので、ブラック会社とは言え良い経験ができました(と無理やり思い込んでいる節はありますが)。
■解雇されたあとは、フツーの失業者の暮らしです。ハローワークに出かけて失業給付の申請をし、希望の職種(もちろんコピーライターですが)を申し述べて求人を探しました。もっとも居住地のハローワークでは「あなたの希望の職種の求人なんかないですよ」と一蹴されましたが。
■当時はまだ奥さんも元気でフルタイムで仕事をしていたこともあり、また次の仕事もほぼ決まっていたので、割とのんびりと健康保険や年金の切り替え手続きをしたりして過ごしていました。奥さんも多少は気を使ってくれ、「たまには旅行でも行こうか」と言ってくれて、長野、白馬方面に2泊3日で出かけました。
■このときの開放感と言ったらなかったなー。もう一度ああいう気分を味わいたいけれど、年金支給もどうなるかわからない今、まず無理だろうな~。もはやコピーライターへの道でもなんでもなくなっていますが、こんな経験を経て、業界の片隅でコピーだか何だかよくわからないものを書き続けてきたというわけです。

(とりあえず一度終了します)

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