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8月に読んだ本

最近「読書メーター」というサイトを利用して読書の記録をしている。まとめ機能があるので利用してみた。
こうしてみるとたいして読んでない。人生もはや先が短いのでもっと頑張らなくては。

2014年8月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2435ページ
ナイス数:21ナイス

アタマで話す技術アタマで話す技術感想
コピーライターとして興味があったのでブックオフで購入。108円ならスカでも痛くないし、と思ったが、意外と充実した内容であった。様々なケースにおけるコミュニケーションの齟齬を解消するためのノウハウとそのバックグラウンドになる考え方が、具体的な事例に則って紹介されている。特別な新味はないがきわめて実用的である。ただ事例のシチュエーションがほとんどビジネスシーン、それも若手社員を対象としたものに限定されているので、普遍化するには多少の脳内変換が必要であろう。「説明の仕方」という観点でも参考になった。
読了日:8月21日 著者:八幡紕芦史
邪悪なものの鎮め方 (木星叢書)邪悪なものの鎮め方 (木星叢書)感想
代々木上原Los Paperotesで購入。500円。2010年の出版。2006,7年頃の記述をまとめたものだが、まるで出版1年後に起きる大震災を想定したような書名であるし、内容的にも大変なことが起きた後の時代を生き延びるために役立つことも多い。まあ、「どうすれば良いのかわからない事態に臨んだ時にどう行動すればいいのかわかる能力の涵養」が内田先生の教育のテーマなので、汎用性が高いのは当然である。社会的にも個人的にも厳しい事態に直面しているので二読三読して拳拳服膺したいと考えているのである。
読了日:8月20日 著者:内田樹
一度、死んでみましたが一度、死んでみましたが感想
「神足さんがSPAに原稿を書いている!」というニュースに驚いて、ネットで探ったらこの本を発見。復活してたんだ!とうれしくなってアマゾンで購入。くも膜下出血で「もう目を覚まさない可能性が高い」と言われたのに、まあ感じ方は人それぞれでしょうが、書籍になるような原稿が書けるまでになったとは、良かったなあ(涙)。奥様の書いた原稿も挿入されているが、同じような症状の家族を持つ苦労を知っているだけに胸に堪える。これから先も大変だと思うが、何とか頑張ってほしいものである。
読了日:8月19日 著者:神足裕司
呪いの時代呪いの時代感想
なかなか買えずにいた1冊だが、Amazonで安かったので購入。内田先生スミマセン。3.11後の記述が1/3ほど。ブログでも読んでいた内容だったが、3年を経て読むと、原発事故については当時の内田先生の指摘が正鵠を射たものであり、その指摘にもかかわらず、国も東京電力もその根本的な対応の考え方や姿勢を変えていないことがよくわかる。その結果事故は収束に向かうどころか徒に汚染水や放射性物質をばらまき続けているのは、国も東電も「原発事故なんて大したことじゃない」と思いたがっているわけですね、内田先生。
読了日:8月17日 著者:内田樹
時代観察者の冒険―1977~1987全エッセイ時代観察者の冒険―1977~1987全エッセイ感想
いつから読み始めたんだか。ようやく読了。これも代々木八幡のリズム&ブックスで108円(ハードカバーですよ)。まだ3冊ぐらい小林さんのコラム/エッセイ集が並んでた。売れないうちに買っとかないと。(全然感想じゃないな)またゆっくり書こう。
読了日:8月12日 著者:小林信彦
女のいない男たち女のいない男たち感想
じっくり読もうと思ったが、もう読み終わってしまった(涙)。味わいとしてはちょっと昔の作品を思わせる。安心して読んでいたら最後の表題作にやられた。スイングジャズを聞いていたらいきなりマイルス・デイビスがソロを取り出したと言うか何と言うか。いきなりむき出しの何かがごろんとあらわれて、わけわからんまま終わってしまったので、明日もう一度読もうと思っている。
読了日:8月9日 著者:村上春樹
池波正太郎の銀座日記(全) (新潮文庫)池波正太郎の銀座日記(全) (新潮文庫)感想
どうも時代小説が苦手で、鬼平も梅安も一切読んだことはない(威張ってどうする。でも司馬遼太郎の幕末物等は読む。どういうことか)。作品(と言っていいのかどうかわからんが)を読んだのは「散歩のとき何か食べたくなって 」以来2冊目。晩年の日記だがとにかく健啖で元気である。「映画の試写→銀座で食事→芝居見物→また食事→帰宅→執筆→夜食」という日がざらである。見習いたいものだが、67歳で亡くなられていたとは意外。同じような暮らしをしていたらあと10年ほどしか活きられないということか。もう少し長生きしたいな。
読了日:8月7日 著者:池波正太郎
健全なる精神健全なる精神感想
「バカにつける薬」というタイトルに大笑いして読んで以来の呉智英さんのファン。とは言え積極的に新刊をフォローするほどではない。ブックオフや古書店で見つけると必ず買う。本作も代々木八幡の古書店で108円。真面目の度が過ぎて360度以上回転してしまい、妙なおかしみを醸し出している、という個人的な感想は相変わらずだが、故意にやっているところも見受けられ、もはや芸風へと進化しているようである。タイトルもしかり。
読了日:8月2日 著者:呉智英

読書メーター

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小林信彦ブーム

Koramuwarau
■会社の近所にあって良く行く古本屋さん「リズム&ブックスは、このところ小林信彦さんの本をたくさん仕入れたらしく、何冊も棚に並んでいた。小説作品は殆ど持っているものばかりだったので、未読のコラム集をまとめて購入した。
■「コラムは笑う」(写真)「コラムの逆襲」「コラムの冒険」「時代観察者の冒険」など。ブックオフで買った「日本橋バビロン(これは小説ですが)」も未読のままなので、自宅の机の周りはちょっとした小林信彦ブームである。まあ、好きだからいいんですが。
■今回購入したコラム集は「エンタテインメント評判記」のサブタイトル通り、70年代終わりから2000年にかけての映画、演劇、テレビをテーマとした論評である。
■日本橋の老舗和菓子屋の長男として幼いころから落語に親しみ、高校時代には映画研究会を結成。雑誌編集者を経て日本のテレビの創成期から作家としてかかわってきたという経験に裏打ちされたその論調は鋭い、というか読んでいて怖くなるようである。
■一例を挙げる。
「テレビドラマを絶対に見ない。(つまり、眠っている時間なのです)ぼくが、フジ系列の「ラジオびんびん物語」だけは、ムリして四回ほど見た。
昔の東宝のサラリーマン喜劇の現代版なのだが、田原俊彦の<グーフぶり>が圧倒的におかしい。マジメにやってもおかしく、幻想シーンで“田原俊彦風”にターンすると、いよいよおかしい。
考えてみれば、植木等さんだってもともとは二枚目であり、小林桂樹さんだって大映のレッキとした二枚目だったのである。
二枚目が崩れて、三の線まではいかず、2.7ぐらいで踏みとどまる。そこからユニークなキャラクターが生まれる。
いまやや田原俊彦は、CMを見ていてもおかしい。笑わせて、元気で、ペーソスもある、という面白い系列に入ってきたと思う。」
■このコラムが書かれたのが1987年。以降、本人の振る舞いが原因になっていたところもあろうが、トシちゃんは長い潜伏期間に入る。しかし、最近の復活ぶりを見れば、小林さんの見立ては「眼力がある」と言う以外ないと思う。
■トシちゃんがそのままメディアに露出し続ければ、かなり違った活躍の仕方をしていたのではないか。しかし日本の芸能界には、小林さんほどの眼力はなかったのである。

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