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小林信彦ブーム

Koramuwarau
■会社の近所にあって良く行く古本屋さん「リズム&ブックスは、このところ小林信彦さんの本をたくさん仕入れたらしく、何冊も棚に並んでいた。小説作品は殆ど持っているものばかりだったので、未読のコラム集をまとめて購入した。
■「コラムは笑う」(写真)「コラムの逆襲」「コラムの冒険」「時代観察者の冒険」など。ブックオフで買った「日本橋バビロン(これは小説ですが)」も未読のままなので、自宅の机の周りはちょっとした小林信彦ブームである。まあ、好きだからいいんですが。
■今回購入したコラム集は「エンタテインメント評判記」のサブタイトル通り、70年代終わりから2000年にかけての映画、演劇、テレビをテーマとした論評である。
■日本橋の老舗和菓子屋の長男として幼いころから落語に親しみ、高校時代には映画研究会を結成。雑誌編集者を経て日本のテレビの創成期から作家としてかかわってきたという経験に裏打ちされたその論調は鋭い、というか読んでいて怖くなるようである。
■一例を挙げる。
「テレビドラマを絶対に見ない。(つまり、眠っている時間なのです)ぼくが、フジ系列の「ラジオびんびん物語」だけは、ムリして四回ほど見た。
昔の東宝のサラリーマン喜劇の現代版なのだが、田原俊彦の<グーフぶり>が圧倒的におかしい。マジメにやってもおかしく、幻想シーンで“田原俊彦風”にターンすると、いよいよおかしい。
考えてみれば、植木等さんだってもともとは二枚目であり、小林桂樹さんだって大映のレッキとした二枚目だったのである。
二枚目が崩れて、三の線まではいかず、2.7ぐらいで踏みとどまる。そこからユニークなキャラクターが生まれる。
いまやや田原俊彦は、CMを見ていてもおかしい。笑わせて、元気で、ペーソスもある、という面白い系列に入ってきたと思う。」
■このコラムが書かれたのが1987年。以降、本人の振る舞いが原因になっていたところもあろうが、トシちゃんは長い潜伏期間に入る。しかし、最近の復活ぶりを見れば、小林さんの見立ては「眼力がある」と言う以外ないと思う。
■トシちゃんがそのままメディアに露出し続ければ、かなり違った活躍の仕方をしていたのではないか。しかし日本の芸能界には、小林さんほどの眼力はなかったのである。

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