「海馬」を読みました

先日自由が丘に行ったとき、Book Offの店頭で1冊100円で叩き売られていたのを買ったほぼ日ブックスの「海馬」。2週間ほどかけて読み終わりました。初版は2002年。ほぼ日のサイトにこの内容が掲載されていたのはもっと最近かと思っていましたが、8年も前だったんですね。100円で売られるわけだ。
内容は非常に興味深いものでしたが、なんとなく一度読んだような気がして仕方がない。Dscf3581
本棚を見たらわかりました。同じようなデザインの「自分の小さな箱から脱出する方法」という本を読んでいました。
装丁はどちらも寄藤文平さん。作風と言ってしまえばそれまでだけど、まるでシリーズみたいです。いいのかなこれ。

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「使ってもらえる広告」を読みました

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Twitterで紹介されていたのがきっかけで博報堂 クリエイティブディレクター須田和博さんの「使ってもらえる広告」という本を読みました。

インターネットという新たなメディアが台頭し、コミュニケーションのスタイルが大きく変わってきた広告界で、どのような広告が「効く」のか。商売柄いつも考えているところではありますが、もう、今まで枠組みで考えるデザインでは限界があると感じていました。

Webを活用した「クロスメディア」のコミュニケーションが必要ということは、お客さんも代理店ももちろん当社の社内でも言われています。しかし、それを実行しようとすると、今までのクリエイティブを「クロスメディアで展開する」という方法論に終始していたところに何となく隔靴掻痒感を感じていました。

そんなもやもやに、この本はある種の回答を与えてくれたように思います。

「広告は、いつも浮世とともにある。そして、時代にうまくマッチするために、広告はメディアの一番人気者になるコンテンツの“似姿”として登場してきた」というところを読んで、これからの広告、特にWeb広告をどのように考えていけばよいのか、少しヒントが得られたように思います。

「一番人気のコンテンツの“似姿”」とはどういうことか。新聞広告なら、新聞記事のように「読ませるスタイル」、テレビCFなら、番組のように「見せて楽しませる」ということです。ではweb広告はどうあるべきか。カタログや他のメディアでのクリエイティブをそのまま展開すれば良いというものではないことは明らかです。

どうあるべきかがわかったのは、スタートです。効果的な広告作りのために、考えるべきことはたくさんあります。その分チャンスもたくさんあるのではないかと思っているのですが、どんなもんでしょうか。

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「川の深さは」福井晴敏

以前会社に在籍していたコピーライターが残していったと思しき福井晴敏さんの「川の深さは」を見つけて読む。

「亡国のイージス」などの著書名は聞いてはいたが、実際に読むのは初めて。全く先入観なしに読んだせいなのか、とても面白かった。

冒頭のエピソードを読んでいて、主人公の容貌をなぜか「伊吹五郎」さんでイメージしてしまったので、終盤のアクションシーンで違和感があって困った。

ストーリーの道具立てというか肝の部分に、PCのテクノロジーが使われているのだが、こういう進化の早いものを使うのは恐ろしいです。「最先端のもの」として描かれていますが、今にしてみれば完全に過去のもの。

仕方ないことだとは思うけれども、リアリティという面では苦しくなる。ストーリーは申し分なく面白いのだが。

他の作品も読んでみたくなった。

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結果を出して定時に帰る仕事術

子供が出来たり、肉親を亡くしたりすると、仕事よりも優先して(という言い方もなんですが)対処しなくてはならない事案がいくつも目の前に現れます。

そんな事態を前にすると、今まで一杯一杯でやっていたと思っていた仕事が、驚くべきことにかつてないスピードで処理できたり、自分がやらねば、と頑なに思い込んでいた案件を、代わりにこなしてくれる人が出てきたりして驚きます。一応「クリエイティブ」と言われる仕事をしていますが、「私でなければ」というケースは、それほど、と言うかほとんどないのだと思います。芸術家じゃないんだからね。

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「結果を出して定時に帰る仕事術」は㈱ワークライフバランスの創業者 小室淑恵さんの著書。ものすごく大きくまとめると「残業ばっかりやっていると仕事の質が落ちる」「社員が長時間働いてばかりいる会社に未来はない」と言う本です。これからの時代、ワークライフバランスを重視しない企業は生き残れないと言うことです。その理由として、
・いい人材が入ってこないので、採用費がかさむ
・優秀な人材が辞めてゆくので、育成費が無駄になる
・社員のモチベーションが上がらないので、仕事の質も落ちる
・いいアイデアが出ない
・残業代がかさむ

先日。私が働いている会社でも、結婚を控えた女性コピーライターが結婚生活と仕事を両立する自信がないと言う理由で辞めていきました。転職先は、仕事の幅は狭いものの、女性が結婚や出産をしても働きやすい環境が整った会社だそうです。

「社員をもっと働かせるため、いかにモチベーションを上げるか」という考えが全く的外れなものであることが、この本を読むと分かります。(いい年をして今さら何を言っておるのかと思われるかもしれませんが)
モチベーションを上げるには、仕事の時間を短くするべきなんですね。

その気になれば仕事にかかる時間は短縮できます。
より長期にわたって、高いパフォーマンスを発揮して会社に貢献するため、これから残業を減らして行こうと思います。もちろん子供と接する時間を増やすためにも。


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生半可な学者

8/29のエントリで書いた古書店 LOS PAPELOTESで、また一冊購入。0004

「生半可な学者」。(本当は“学”が旧字です)翻訳家 柴田元幸さんのエッセイです。翻訳以外の著作があることを全く知りませんでした。
「翻訳夜話」での、村上春樹さんとのやり取りなどから、ユーモアのある方だとは感じていましたが、これがまた面白い。飄々とした語り口で翻訳、あるいはアメリカ文学について豊富な知識が披露されています。
読んでいて、哲学者の土屋賢二さんのエッセイを思い出しました。(週刊文春に連載されていますね)土屋さんほど「面白さ」を追求している(あくまで私が思っているだけです。すみません)印象ではありません。まじめなテーマでまじめな話をされているのですが、どうしてもあちらこちらから「おかしみ」がにじみ出てきてしまう感じ。
本当のユーモアはインテリジェンスと関係があるものだということを感じました。

amazonで調べたら、柴田さんは他にも数冊エッセイを出しているようです。
楽しみが増えました。

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こんなお店があってよかった

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会社の近く、代々木上原駅のそばにある古書店 LOS PAPELOTES。
会社帰りに立ち寄ることが多い、と言いたいところですが、最近仕事が終わるのが遅くて、なかなか行けずにいる。結構遅くまでやっているんですけれどね。

何故この店があってよかったかと言うとその品揃え。私の好みの作家やテーマの本がたくさん書棚に並んでいる。

村上春樹。赤瀬川原平。南伸坊。向田邦子。植草甚一。糸井重里。和田誠。山口瞳。

どんな趣味だ、と自分でも思うが、こういった作家の本が揃っており、特に村上春樹さんの翻訳した作品や、村上さんと「翻訳夜話」という本を出している翻訳家の柴田元幸さんの翻訳でおなじみのポール・オースターの著作も豊富だ。オースターの作品はほとんどこの店で入手した。村上さんの翻訳物で言えば、ティム・オブライエンをかなり買っている。レイモンド・カーヴァーの全集も最近入荷したようなので、今もっていない巻を買おうと思っている。

白洲次郎さんに関する本も充実。最近白洲さんのことを知りたくて読み漁っていたので、うれしくてしょうがない。

先日、猪瀬直樹さんの「マガジン青春譜」のハードカバーが500円(税込み525円)で売られていたので買おうと思ったら、店長が奥のほうでなにやらお客さんと話をしていてレジに誰もいない。

お客さんを良く見るとイラストレーターのW田誠さんと奥さんのH野レミさんではないか。そう言えば近くに住んでいるという話を聞いたことがある。店長は「W田さんの本を扱いたくてこの店を始めたんですよ」などと言っているようだ。

店長の趣味と私の趣味が似通っていたわけですね。

インテリア関係の雑誌なんかも充実している。贅沢を言わせてもらえば文房具に関する本なんかがもっとあるといいんだけど。高いんですよね、某EI出版のムック本は。面白いけれど。

写真を撮った日はたまたま夏休みのようでした。店内の様子もなかなか渋くて良いので、お近くの人はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。たまにレジの横に小さなテリアが寝ていて人の手を舐めたりしてくれます。


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こんな本が

家族が増えるので、家の中をいろいろ見直して整理をしています。本棚の奥のほうから忘れていたような本がいっぱい出てきます。その中の一冊。「ものぐさ精神分析」の著作で知られる心理学者、精神分析学者の岸田 秀さんと、故伊丹十三さんの対談を納めた本です。0002

さまざまな分野でその才能を発揮した伊丹十三さんですが、心理学、精神分析学にも造詣が深いことが伺われます。購入は1983年。就職した年ですね。奥付付近に「500円」の値段シールがはってあったので、古本で購入したもののようです。出版は1979年です。

当時はあまり感じなかったのですが、読み返してみると、岸田さんが伊丹さんのあしらいに苦労しているという感じを強く感じました。いかに詳しいとは言え俳優、エッセイスト(まだ映画監督ではありませんでしたね)と大学教授では、議論にならないというか、なんと言うか。

けして面白くないわけではありません。伊丹さんの意見や考えがあってこそ、精神分析や心理学についてよく分かると思うわけです。

当時伊丹さんは今の私よりちょっと年下でした。すごい人だったんだなと思います。

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